Review

●英語学習法

書名 200点以上アップのための TOEIC 最強の学習法
著者 池田和弘
出版社 日本実業出版社
お薦め度 ★★☆☆☆
海外経験なしにTOEIC 950点を突破したという著者による英語学習法を紹介した本です。
最近ではそうでもなくなりましたが、2年ほど前はネット上でこの本が非常に高く評価されていました。そこで私も購入してみたのですが、書いてあることに目新しさはなく、すでに分かっているようなことばかりでした。
よって、既にある程度の英語力のある方は、この本は必要ないと思います。これから英語の勉強を始めようという方で、どんな勉強法がいいのか分からない人には、役に立つことでしょう。

書名 英語をモノにするためのカタログ '03年度版
出版社 アルク
お薦め度 ★★★★☆
「英語をモノにするためのカタログ」、通称「モノカタ」の'03年度版です。
モノカタは英語学習における電話帳的存在。前半では英語の達人へのインタビューや英語学習法などを紹介、後半では膨大な量の英語学校や教材などの情報を英語関連大データベースとして掲載と、非常に盛りだくさんの内容になっています。
これだけの情報量で約1000円は、絶対にお買い得です。毎年3月頃に新年度版が出版されています。
また、'03年度版は特別付録CD-ROMが付属し、それではアルクの通信講座を体験することができます。アルクの通信講座に興味のある方は、申し込む前にこの体験版を体験しておくとよいかもしれません。


●ボキャビル

書名 茅ヶ崎方式 時事英語教本 応用編
著者 高橋義雄/松山薫
出版社 茅ヶ崎出版
お薦め度 ★★★★☆
知る人ぞ知る、茅ヶ崎方式のボキャビル本です。
硬派な作りなので仕上げるのには苦労しますが、これに掲載されている単語を覚えれば、Japan Timesなどの日本の英字新聞はかなり読みやすくなります。別売りのテープも購入して、学習しましょう。
なお、辞書的に配列した「茅ヶ崎方式 時事英語教本 応用編 2,000語」という書籍も販売されています。

書名 Merriam-Webster's Vocabulary Builder
著者 Mary Wood Cornog
出版社 Merriam-Webster Inc.
お薦め度 ★★★★☆
語源を元に単語を覚えようという本です。
多くの英語学習サイトに書かれているように、語源は単語を覚える際に大きな助けとなります。
この本で語源の感覚を身につけてしまいましょう。
ただ、この本は少々難易度が高めなので要注意です。

書名 DUO 2.0 現代英語の重要単語・熟語2600
著者 鈴木陽一
出版社 アイシーピー
お薦め度 ★★★★★
1つの例文を読むだけで5つの重要単語・熟語がマスターできる、ということで話題になったDUOです。
負担を80%軽減したというだけあって、その効率の良さはかなりのもの。私は別売りのCDも購入して、覚えてしまうくらい何度も聞きました。
なお、私が使用したのは2.0ですが、最近では3.0が出ていますね。CDは基礎用と復習用が販売されているようですが、例文を読み上げている復習用があれば十分ではないかと思います。
英検2級〜準1級、TOEIC 520〜730点レベルの方には、お薦めの1冊です。

書名 トップニュースの英単語 頻出1001
著者 English Network 編集部
出版社 アルク
お薦め度 ★★★★☆
政治や自然・科学などのトピックごとに、ニュースでよく使われるような単語を収録。
それぞれの単語には、その訳だけではなく、関連する情報も書かれています。また、実際にその語が使われている英字新聞の記事も掲載されています。
付属のCDにより、音声からのインプットも可能。アルクお得意のバックミュージック付きですので、ただ単語をひたすら聞くのが苦手という人でも大丈夫なのでは。
英字新聞入門レベルの方に、お薦めです。


● リーディング

書名 英語リーディングの秘密
著者 薬袋善郎
出版社 研究社
お薦め度 ★★☆☆☆
最近はリーディングと言えば速読がもてはやされています。もちろん速読も大事ですが、英文をじっくりと読んでみることも大事ですよね。
この本は、精読に焦点を当てて、正確に文章を理解する方法を詳しく記述しています。
しかし、本書はアプローチが受験英語の英文解釈的なところがあって、少し取っつきにくいところが難点です。
私は、本書の続編である下記の「英語リーディングの真実」を読みたくて、どうせなら前編から読もうと思い、こちらも購入したのですが、あまり熱心には読みませんでした。

書名 英語リーディングの真実
著者 薬袋善郎
出版社 研究社
お薦め度 ★★★★☆
上述の「英語リーディングの秘密」の続編です。
こちらは、単語や文法は分かっているのだが、それでも完璧には読めた気がしない、といったような状況を克服するための方法を詳しく記述しています。ズバリ「内容読み解き篇」です。
本書の内容はまさに目から鱗。TIMEなどの英文雑誌を読んでいて、何となく分かったような分からないような感じを持っているの方には、特にお薦めです。


● リスニング

書名 今日からはじめる 3週間完成 英語ヒアリング集中レッスン 基礎編
著者 深澤俊昭/御園和夫/五十嵐康男/白野伊津夫/小谷悠紀子
出版社 アルク
お薦め度 ★★★★☆
「基礎編」と「実践編」が出版されていますが、こちらは「基礎編」です。
こちらでは、英語のリズム、つながる音、イントネーションなど、リスニングの際にポイントとなってくる点を順に詳しく解説しています。
リスニング初心者は、たくさんの英語に触れるのも大事ですが、その前に本書に載っているようなポイントを押さえておいた方が、以降のリスニング力の伸びは大きく異なってくると思います。
個人的には、第1週1日目のマザー・グースがお気に入りです。(^_^)

書名 今日からはじめる 3週間完成 英語ヒアリング集中レッスン 実践編
著者 小谷悠紀子/小張敬之/仙石恵子
出版社 アルク
お薦め度 ★★★★☆
「基礎編」と「実践編」が出版されていますが、こちらは「実践編」です。
こちらでは、「基礎編」から一歩進んで、大意把握のための手掛かりをつかむためのレッスンなどが収録されていますが、本書が優れているのは、何と言っても、様々のパターンの素材が収録されている点です。
TOEICのPart IVに出題される英文にはパターンのようなものがあって、機内でのアナウンス、ラジオのニュースなど、お決まりのものがよく出題されています。そこで、このような英文のパターンに慣れておけば、Part IVはかなり楽になるわけです。
本書では、そのようなTOEICによく出るようなパターンの英文がたくさん収録されているため、TOEICのPart IV対策には打ってつけと言えます。
なお、第3週のラジオドラマは少々レベルが高いので、気を付けましょう。


●発音

書名 UDA式 30音でマスターする英会話
著者 鵜田豊
出版社 SS communications
お薦め度 ★★★★★
ネット上でも大評判の「UDA式 30音」です。
本書は、単に発音記号と口(舌)の形だけを書いているような発音解説書とは一線を画します。
何はともあれ、まずは付属のCDを聴いてみてください。
目から鱗、ならぬ、耳から鱗(?)が落ちることでしょう。


●文法

書名 English Grammar in Use WITH ANSWERS SECOND EDITION
著者 Raymond Murphy
出版社 CAMBRIDGE UNIVERSITY PRESS
お薦め度 ★★★★☆
136のUNITに分けて文法を勉強しようというものです。
一つのUNITが見開き1ページになっており、左ページに解説、右ページに練習問題、という構成になっています。
英語で英文法を勉強するというのは、多くの日本人英語学習者にとって新鮮なことではないでしょうか?
ある程度英語力のある方で、一度まとめて文法の復習をしておきたいという方は、この本で勉強してみるのもいいかも知れません。
なお、生徒用で解答が付いていないものもあるようですので、購入の際には注意が必要です。
また、米語版の Grammar in Use も出版されています。こちらはCDも付属するようです。


●英検1級対策

書名 英検1級 全問題集 2000年度版
出版社 旺文社
お薦め度 ★★★★☆
お馴染み、旺文社による過去問です。過去3年分の過去問が収録されており、年に一度、3月頃に新年度版が出版されています。
試験対策は、過去問に始まり過去問に終わる。傾向を知るため、問題に慣れるため、実力を試すため、などなど、とにかく過去問は必須ですね。
ただ、CDが付属していればよいのですが、残念ながらリスニング問題用のCDが別売りなので、割高感があります。あと、語彙問題に対する解答で、「○○は常識語(必須語)」という解説があるのもどうかと思います。そんな解説をするスペースがあるなら、意味を載せて欲しいです。

書名 英検Pass単熟語 1級
出版社 旺文社
お薦め度 ★★★☆☆
これも有名な旺文社による単語集です。1級用の単語集なら、とりあえずはこれということになるでしょう。
ただ、レベル別に動詞、名詞、形容詞それぞれランクを2つに分けているものの、基本的にはアルファベット順に配列しているだけですので、そのまま覚えようというのはさすがに難しいです。
また、例文は一応あるのですが、単語編の方は別冊の例文集になっています。人によるでしょうが、私はこの例文集はあまりうまく活用できませんでした。熟語編のように本文中に単語と一緒に掲載するか、あるいは左ページに単語、右ページに例文というようなレイアウトにして欲しかったです。
カセットテープも別売りでありますが、これも少々高めです。


●TOEIC対策

書名 TOEIC 公式ガイド&問題集
著者 TOEIC運営委員会
出版社 国際ビジネスコミュニケーション協会
お薦め度 ★★★★★
TOEIC運営委員会が自ら出版している、TOEIC唯一の公式ガイド。
数あるTOEIC問題集の中でも、過去問が載っているのは本書のみ。
まさに実戦さながらの気分が味わえます。
はじめてTOEICを受けるという方には、特にお薦めです。

書名 4週間単語力強化プログラム TOEIC TEST 頻出1200語 スコア730レベル
著者 白野伊津夫/Lisa A. Stefani
出版社 語研
お薦め度 ★★★☆☆
レベルごとに「入門1200語 スコア470レベル」、「基礎1200語 スコア600レベル」、「頻出1200語 スコア730レベル」、「必修1200語 スコア860レベル」の4冊が出版されているシリーズの一つです。
このシリーズ、各単語に例文がついており、さらにCDも付属するため、そこそこ評価できます。
しかし、何故か「リスニング学習ブロック」と「リーディング学習ブロック」に分かれており、CDには「リスニング学習ブロック」のものの例文しか収録されていません。このような区別をせず、すべての例文がCDに収録されていれば、より良かったのですが。


●TOEFL対策

書名 TOEFLテスト イディオム大特訓
著者 高橋基治/ロバート・ヒルキ/ポール・ワッデン
出版社 アルク
お薦め度 ★★★★☆
TOEFLに出題されそうなイディオムを集めた本です。なんと、CDが4枚も付いています。
レベル的には、やさしいものも含まれていますが、直訳では意味が通じないような面白い表現も多く収録されており、勉強になります。
25のGroupに分けて、1つのGroupにつき15のイディオムを解説しています。問題を解いていく構成になっているので、身に付きやすくなっています。
また、最初と最後にはPrimary TestとFinal Testがあり、学習の成果が分かるようになっています。
TOEFL対策としてだけでなく、純粋にイディオムを勉強したいという人にもお薦めです。

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